ガケノフチ・ノート

20代男性の益体なしブログ

不安になったらとりあえず叫んでみるといいって教わったんだけど

 

今週のお題「叫びたい!」

 

 

高校の時の話なんだけどさ、僕ってば、先生の好き嫌いが凄く激しかったんだよね。

 

実際、田舎町の公立高校なんて無法地帯みたいなもんで、掛け値なしにロクでもない先生とかいたから(基本的にはみんないい人でそういうのはごく一部なんだけどさ)、あながち僕の先生を選別する感覚って間違ってなかったと思うんだけどね。

 

まあそんな話はいいよね。今回のはてなのお題の【叫びたい】にまつわる思い出で、高校生の頃に会ったちょっと好きだった先生の話をするよ。いつもと語り口が違うけど気にしないでね。気分で変えてみてるだけだからさ。

 

 

 

僕が通ってたのは自称進学校(ガチで自称、マジ失笑)だったから、二年生になると問答無用で文系か理系に分別される運命にあったんだ。僕は就職をぼんやりと考えていたんだけど、就職コースって言うのは無くて、むりやり選ばされて文系にいったんだよね。

そこで、文系教科を教えているある先生に出会ったんだ。

 

なんか風変わりな先生で一部の生徒からは結構な具合で好かれててさ、僕も同様に結構好感を持ってたんだよね。ちょっとした雑談なんかも付き合ってくれたりして、おじいちゃんに片足突っ込んでる年齢だったんだけど、すごいフランクだったんだよね。

 

 

ある日さ、その先生が

【みんなは将来の事とか考えて不安になったりしないかい?】

みたいな話を授業の箸やすめにし始めたんだよね。

 

みんな黙って聞く姿勢を見せてたから、きっと将来のこととか考えて不安になったりしてたんだろうね。ま、僕も例にもれずその一人だったわけだけど。

 

 

で、先生は次に

 

【不安になったらとりあえず大きな声で叫んでみるといいよ】

 

って言ったんだよね。

みんな【何言ってんだこのオッサン?】みたいな感じで首かしげてたんだよ。

でもその沈黙に負けずに先生は口を開いたんだよね。

 

 

先生【先生も若いころ将来が不安になったり、なかなか人生がうまくいかなくて憂鬱になってた時期があったよ。そういう時はさ……実家の近くに小高い山があったんだけどさ、夜にそこの頂上まで行って、大声でよく叫んでたんだ】

 

みんな(………………)

 

先生【するとね、案外気持ちがスッキリするんだよ。結構、いろんなことが吹っ切れて気分が良くなるんだ。みんなもやってみなさい】

 

 

やべえこの人……って思ったんだけどさ、今にして思えば、先生は夜中に裏山の頂上で奇声を上げちゃうくらい人生に真剣に向き合ってたんだよね。

発散方法はちょっとイビツだけどさ、そういうのなんか、尊くない?

 

 

 

でさ、その頃は僕も丁度人生の意味とかそういうの考えちゃうタイプのカッコつけた学生だったんだ。アホのくせにね。人生の意味?考えたってわかるわけねーだろ!草。

まあそれは前回とかの記事にも少し書いたから良かったら読んでね。

 

 

それで僕も先生の真似してみようと思ったんだ。

 

クサイ白煙をマフラーから撒きながら夜中に原付(しかも2スト)を走らせて、丘陵?と公園が合体している、叫ぶには丁度いいスポットがあったから行ったんだよね。

 

 

 

でもさ、結局、僕シャイだから叫べなかったんだよね。

ていうかなんて叫べばいいのか分からなかったんだよね。

先生は若いころなんて叫んだんだろう?

 

 

 

【現実のバカ野郎ーーー!】【好きだ!】【ウェーイ!】【昇竜拳!】【うおおおおおお!】【クラッシュ!】【イワンのバカ!】【人生ってなんなんだー!?】

 

まあこれらは今適当に考えたんだけどさ、別に内容はなんでも良かったのかもね。ただ叫んでとりあえず不安を飲み込むと言うのが大事だったんだろうな。

 

 

結局僕は何もしないでそのまま帰宅したね。

っていうか夜中の公園とか森って普通に怖いからね。

あの日夜空に星は出てたかな?そこらへんちょっと覚えてないんだけどさ。

 

 

まあそれだけの思い出でオチとかも何もないんだよね。ただお題を見てふと思い出したから書いてみたってワケ。

 

今はどうかって?思いっきり叫びたいことは特にないかな。もう20代半ばだしね。

高校生の時よりかは思慮深くなった気がするよ。叫ばずとも、不安や困難はある程度自分で解消できるようになったかな。

 

 

僕、職場では若者扱いされてるけど、20代半ばって普通にもうオッサンと言えなくもないからね。おっさんが夜中に叫んでたら嫌でしょ?笑

だから今後不安になっても叫んだりはしないかな。その代わりといっちゃなんだけど、先生の事を思い出してちょっとだけニヤニヤしたりはするかもしんないね。

 

 

 

じゃあ、今日はこのくらいで終わりにするわ。

読んでくれてありがとう!