ガケノフチ・ノート

ADHD・ASDな俺が、ボケ防止のために始めた大変有意義な雑記ブログです。

【③四日目、五日目あたり】仕事を辞めた後、ちょっとの間行方をくらませていた思い出

 

 

 

――四日目

 

 

惜しみなく降り注ぐ朝日のまぶしさで、目を覚ました。

 

どうやら、知らぬ間に深い眠りについていたようだった。テレビを付けたまま寝入っていたらしく、小型の液晶テレビには【トムとジェリー】が流れていた。僕一人しかいない室内には、猫とネズミの追いかけっこは、少しばかり賑やか過ぎた。

 

前日にスーパーで買っておいた1リットルの野菜ジュースを飲みながら、みるともなしに画面を眺める。この時改めて【俺、家出してるんだったわ】と再認識させられた。

 

ぼんやりしていては時間がもったいない。

 

こうしている間にも【飯】は着々と減っているのだから。

何のことかって?

このホテルには【朝食バイキング】がついているという事を、この僕が忘れるわけがないのだ。

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盛り付けの美学

 

 

 

というわけで、ロビーでコーヒーをしばいてから、バイキングで朝飯を喰らいました。

ビジネスホテルの朝食バイキング大好き子ちゃんな僕なので、ハイテンションでした。

 

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非常に快適なビジホでした

 

食後は速やかにチェックアウトしました。

西へ突っ切って大阪あたりを目指すか、南下して和歌山の串本辺りを経由してから大阪を目指すか、迷った挙句、とくに急ぐ理由なんぞ無いので南下することにしました。

 

チェックアウト後は、とくに目的もなく伊勢市を巡回していました。

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死ぬほど写真があってキリがないので、無作為にチョイスしてます



 

 

せっかく伊勢に来たので、伊勢うどんも食います。

おばあちゃんが一人で切り盛りされているっぽくて、大変そうでした。

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午後からは南下コースです。

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道中の景色。何も無いのでひたすら走りました。

田辺市を目指していたのですが、時間的難しいと判断した僕は、急きょその手前の太地町でゲストハウスにもぐりこみました。

 

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自宅にいるかのような安心感

 

 

素泊まりですが、激安だし、オシャレで清潔感あふれるゲストハウスでした。

 

 

到着したころにはもう日が暮れかかっていたため、夕飯を食おうと思っていたんですが……周囲に営業している店が全くない!!道の駅なんかもあったんですけど、レストランの営業時間がもう終わっていました。

 

結局コンビニで適当に済ませました。

 

そういえば、学生の頃にちょっとの間だけ喫煙者だったことがあったんですよ。

で、この時はもう既にきっぱり辞めていたんですけど、なんとなく気が向いたので久しぶりに煙草買って吸ってみたわけですよ。

そしたら……すっごい不味く感じたんですよね。前吸っていた奴と同じ銘柄なのに。しかもムセまくりました。

もう好んで吸う事はないんだろうなぁ、とこの時思いました。

まぁ、勿体ないから一箱は吸ったんですけど、この家出以降、現在に至るまで吸っていません。

 

 

私が泊まったゲストハウスなんですけど、コーヒーメーカーを自由に使って良かったので、夜遅くまでずーーーっとコーヒー飲みながら本読んでました。お客さんも僕以外に居なかったようなので、快適でした。

 

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キッチンを自由に使っていいと言われたので、このカウンターでひたすらコーヒー淹れてました。

 

 ーー五日目

 

朝の四時ごろに、尿意を催して目を覚ました。

用をたしてからバルコニーに出た。

ここで、僕の野生の勘がいかんなく発揮される。

 

(めっちゃ雨降る時の匂いがする……)

 

 

案の定、その日は土砂降りになりました。

チェックアウトの時間ギリギリまで粘るも、依然として雨は地面を叩きつけんばかりの勢いです。

バイクで移動するのは危険だと判断し、オーナーに連泊を申し出ると、快くOKしてくれました。

 

なにもすることがなかったので、スマホでアニメを観たり、コーヒーを淹れたり、前日の煙草の残りを喫んだりしていました。

 

お昼過ぎになると、天気は急速に回復していき、晴れ間が見え始めました。

鉛色の、厚く凝ったような雲がゆっくりと霧消していきます。

地上と雲間とを繋ぐエンジェル・ラダ―が見えました。

 

 

僕は歓喜しました。

早速外に出よう。

冷めやらぬ気持ちのまま、駐車場へと向かったのですが……悲劇が起きました。

 

 ――バイクぶっころばし事件

 

宿の前でバイクを倒してしまったのです!!車体に傷やダメージはなかったものの、クラッチレバーの先端が欠けてしまいました。そりゃ折れますよ。中型バイクって結構重いんですよ。

 

スペアを携帯していたのですが、しかしまだ全然使えそうだったので、そのまま走ってみました。

 

走行に全く支障がなかったのは、不幸中の幸いと言ったところでしょうか。

 

 

落ち込みつつ【道の駅たいじ】でクジラカツカレーを食べました。

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盛り付けが可愛い

 

 

とりあえず、欠けてしまったクラッチレバーの先端を補修したかったので、南下して串本町の100円ショップに行きました。

 

瞬間接着剤とテープを購入。あと必要になりそうな雑貨も購入。

 

 

せっかくここまで来たのだからということで、潮岬まで行きました。

 

灯台にバイクを置かせて貰いました。

灯台の看守のマダムが暇そうにしていたので、この近辺でオススメのスポットはないかと聞いてみると、どうやらほど近いところに【オゴクダの浜】という場所があるらしく、行ってみることにしました。

 

マダムの云った通りに歩みを進めていくと、やや険しめの密林にさしかかりました。ほんとに浜辺につくのか?と半信半疑でしたが、密林を抜けると、たしかに、隠しステージみたいな砂浜が眼前に広がっていました。

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オゴクダの浜というらしい。綺麗な貝殻が沢山落ちていた

人っ子一人おらず、静謐な雰囲気でした。寄せては返す波の音だけが耳朶をうち、それは海全体の声音のように聴こえました。

 

 

ビーチコーミングというのをご存知でしょうか。

僕は学生の頃に初めて知って、ちょくちょくツーリングがてらに海にビーチコーミングしに出かけていました。

 

ビーチコーミングというのは、砂浜に打ち上げられた漂流物を観察したり、採取したりする非常に優雅な遊戯の事です。

シーグラスや貝殻拾ったりするのも、ビーチコーミングの一種ですね。僕はさきほどの100均で、ガラスの瓶を購入していたので、シーグラスと貝殻をせっせと集めて詰め込んでました。

ちなみにシーグラスと言うのは、砂浜なんかに落ちてるガラスの破片です。長い時間をかけて波や砂に揉まれて、少しずつ角が取れ、表面がうっすらと曇っている、宝石のような物体です。

でっかいシゲキックスみたいな見た目のガラス片と言った方が分かりやすいかもしれません。

 

近所に神社があったので、立ち寄りました。

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本州最南端ステッカーが300円で無人販売されていたので、購入。

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高台にて。この場所、なんか名前があったんですけど忘れちゃいました

 

 

 

宿に戻り、コーヒーを入れていると、他に宿泊者がいらっしゃいました。しかも、なんとライダーです!しかもしかも!地元が近い!

 

その場で意気投合し、しばし談笑していました。

それから、レバーを補修しました。オーナーの奥様が道具を貸してくれました。優しい。

 

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根元から折れなくて良かったと、心から思いました

 

 

 

夜はコーヒー飲んだり、スマホで読書したりして過ごしました。家にいるときとまるで変わりません。

早めに寝てしまおうかと思ったんですが……。

 

 

ちょっと不気味な現象に遭遇したんですよね。

 

これは、もしかしたら僕の空耳かもしれないのですが――

夜の九時ごろに、学校のチャイムの様な音が外で聴こえたんですよね。

不気味ではあったんですが、一方でなんだか間抜けにも聴こえました。

 

空耳か?空耳でないとしたら何のためにチャイムを放送したんだ?

 

謎のままです。和歌山県の一部地域にはそういうルールがあるんでしょうか?

 

 

 

分からずじまいです。

ともあれ、こんな感じで4、5日目が終了しました。

 

日記をつけたり、こまめに写真とっといて良かったと心底思ってます。

ブログに貼ってる写真はスマホで撮影したものですが、当時僕はスマホとデジカメの二刀流でこの家出を記録していました。なので凄い写真の量です。

 

こまめに写真を撮っておくと、後から思い出に浸るときに凄く忠実に再現できます。

まぁ、写真だけにかまけてその瞬間をないがしろにするのは愚かですがね。

 

 

では、今日はこの辺で。